2006〜2009年

輝くドレスで迷子になる

2004年からはじめたアルバイトが発端で心身ともにボロボロになり、自宅の階段も登れないほど弱ってすべてを投げ出してしまう。スピリチュアル大嫌いだったのに、藁をも掴む思いで自己ヒーリングを始めて少し回復したが、しばらくは完全なニートとして暮らす。その頃商業的にも成功している芸術家の友人と出会ったことで、制作活動に対する態度を考えるきっかけになり、売るものではなくて本当に作ってみたかったものを作ろうと考えた。そしてクリスタルガラスと合金だけでできたドレスを3ヶ月ほどかけて制作。2007年と2008年にアートのコンテストに出品した。

Picnic in your garden


大好きな人の庭で、バスケットにシャンパンや果物やケーキを入れてピクニックをしているという場面で着ているドレス。

The dress I wear for a picnic in a garden of someone I adore, with a basket full of colorful fruits, cakes and a bottle of champaghe.


クリスタルガラス、合金、副素材としてテグス、メタル糸、ナイロンワイヤー / 2007年


当時大切だった人と、今の一番の願望は何という話をしていて、私は彼のカールした髪の上を庭に見立てて、小さくなった私(笑)がピクニックをしている絵を描いてその人に見せた。その小さな私が着ていたドレスがこんなドレスだった。

前身頃のモチーフはオープンマインドのイメージ。柄をどう表すか、また胸の部分の立体的な編み方を研究するため、アクリルビーズでサンプルを作り、それを紙におこし設計図のようなものを作ってからクリスタルガラスで実際に編んだ。

Honey ambassador


はちみつ大使として公式に活動する時のためのドレス。このドレスを着て世界中にはちみつをアピールしに行きます。

Honey ambassador’s dress for an official visit.  She wears this dress to spread honey all over the world.


クリスタルガラス、合金、プラスチック、副素材としてテグス  /  2007年


A picnic in your garden とともに、初めて作ったドレス作品。

ジュエリーの素材をつなげてテキスタイル状にし、デザインせずに即興でボディーにそって立体的に構成しています。

After a big party


The dress for a world-famous girl,

invited as a guest of the big party to be held in the

amusement park on an island near Turkey.


その島の、トルコ近くの海のそばに使われていない遊園地があって、

その一帯は夏になるとイビサみたいなクラブの街になるらしいんだけど、私が行った時は遅い秋だったから、クラブのエントランスや、看板や、街全体の雰囲気がほんとうに、宴と混乱のあと、っていう感じ。


色が少しだけあせて、グレーの紗がかかったようなひどく子供っぽい

落書きのような絵、エントランスに無造作に打ち付けられた板。

空も地中海独特の白っぽさをもっともっと白くしたような、完全な快晴なのに全体を漂白したような白さ。

誰もいなくて、水道の蛇口につながれたままのまっ黄色のホースから水が流れ続けている空き地。


でもなぜか、毎日虹がでていたような記憶がある。

虹が映った写真は一枚も残ってないのに。使われていない嘘っぽい遊園地とともに、今思い出しても

夢を見たのかもって、それほど現実感がないところだった。


その遊園地の広場には巨大な虹のセットがあって、季節外れの大きなダンスのイベントがあって、

その時にこのドレスを着た。踊ったり、おしゃべりしたり、おいしいものを食べて、飲んで、一日中楽しいの。

午後にはスコールが降って、本当に虹が出て、どんな人でもオープンになって、

サンセットの時間にはみんななぜか祈るような気持ちになって、

白いうすい布を夕焼けのピンクゴールドとあいまいなブルーにふわりと掛けたような空を見ながら、

世界中から来た沢山の人達がひとつになって、

夜になると真っ白なうすーい月の光が真っ黒な海に溶けて終わった。



クリスタルガラスを2万5千個くらい(?)使ったドレス。


クリスタルガラス、合金 2008年


青山のスパイラルホールで行われたアートのコンテスト。みんな展示会のようなスタンスで出品していたらしいけど私は何かしら賞が取れると思っていて、何もなかったので表彰式の時に大号泣して、今思うと手伝ってくれた友達はじめ周囲全員をどん引きさせていたと思う笑!泣きながら片付けている時に著名な審査員の方が来て、審査員の間で話題にはなったけど、これが何なのかわからないし、何がしたいのかわからなかった、コンセプトを決めた方がいいというようなお話をされた。

このドレスが発端で何人かの方にお金を稼げるからどうやって売り出すか考えさせてと声をかけられた。

このはじめのドレス2体を作っている時に、初めて「ゾーンに入る」みたいな感覚を経験した。出品がせまっていてもまだ完成していなくて、限界まで集中して作って壊して、毎日朝も5時に起きて夜12時まで制作している中で、突然世界が止まって静かになって、全部の形がわかって急激に完成して、何この形?という感じ。面白かった。

何も入らないポシェット色々


クリスタルガラス  ヴィンテージガラス ヴィンテージ樹脂 合金 

2006〜2009年頃

友人のオーダー品。

(ちなみに、友人からのオーダー品もすべて

現在と同じようにデザインの指定無しという条件で制作しています。)


クリスタルガラス  ヴィンテージガラス  アクリル 合金

2008年頃?

Le petit amour dans un petit jardin

きみの小さなお庭に咲いた、小さな愛する花。

首飾りを作ったよ。


クリスタルガラス チェコガラス ガラス 樹脂 合金

2009年

Autumn sky in the LoLo-chan’s mirror

ロロのコンパクトに映った、澄み切った秋の空。


クリスタルガラス   チェコガラス  ガラス 樹脂 合金

2009年

incantesimo delle rose rose

ピンクの薔薇の、魔法。

クリスタルガラスやヴィンテージのパーツを沢山使って、デコルテに咲いた薔薇のようなネックレスになりました。


クリスタルガラス  チェコガラス ガラス 樹脂 合金

2009年

オーダー品。


左:ハンドジュエリー。

友達の結婚式に付けて行ったらインド人に好評だったとのこと。


上:ネックレス。今まで作ったネックレスの中でも特にお気に入りの一つ。


右下:ブレスレット。


すべて、何通りもの着け方ができる。


クリスタルガラス ヴィンテージガラス ヴィンテージ樹脂 合金

2009年頃